俺の日記

人生にハンドル遊びを

サピエンス全史を読んで。これは一種の自己啓発本である。

 

この本に書いてあるこの要約にこの本の大事なところが書いてある。

これだけでもかなり面白い。

人間が作った歴史や制度や国は虚構の上に成り立ってる。

 

アフリカでほそぼそと暮らしていたホモ・サピエンス食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのはなぜか。
その答えを解く鍵は「虚構」にある。
我々が当たり前のように信じている国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでもが虚構であり、
虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にしたのだ。
やがて人類は農耕を始めたが、農業革命は狩猟採集社会よりも過酷な生活を人類に強いた、史上最大の詐欺だった。
そして、歴史は統一と向かう。その原動力の一つが、究極の虚構であり、最も効率的な相互信頼の制度である貨幣だった。

 わかりやすくすべてを言ってくれている。

かなり直球に。

人間なんて矛盾でできている。

その人間が作るものなんだから歴史なんてのも矛盾している。

この世界ってなんか虚構でできているんじゃね?

神話、宗教、などすべて作られたものだ。

ないとも言えないし、あるとも言えない。

 

サピエンスがすべてを破壊した。

ホモ・サピエンスなどの他の人間に近い動物が地球上にはいた。
だが、15万年前には東アフリカで住んでいた、サピエンスが他の人類種を滅亡させたのは7万年前からである。
なぜサピエンスが力を持ったのか?
それはサピエンス同士が協力するということを始めたからだ
どうやって協力するということができたのか?

 

何万もの住民から成る都市や、何億もの民を支配する帝国を最終的に築いたのだろう?その秘密はおそらく、虚構の登場にある。厖大な数の見知らぬ人どうしも、
共通の神話を信じることによって、首尾良く協力できるのだ。

 

神話の力というのは人々をまとめ上げ、協力を促すことができる。

協力をしなければサピエンスが大きな力を持つことはなかったのかもしれない。

それは宗教や、国家や、企業にも当てはまる。
一種の洗脳という形をとっているとも言ってもいいだろう。

 

効力を持つような物語を語るのは楽ではない。難しいのは、物語を語ること自体ではなく、あらゆる人を納得させ、誰からも信じてもらうことだ。
歴史の大半はどうやって厖大な数の人を納得させ、神、あるいは国民、あるいは有限責任会社にまつわる特定の物語を彼らに信じてもらうかという問題を軸に展開してきた。

 

人間を協力させるために様々な工夫をし、歴史は積み重ねられてきた。

それはどのように人間を信じこませようかということだった。

 

人類史最大の詐欺事件。農業革命。

日々豊かになっている世界で、様々なテクノロジーが出てきているが、人間の本質は狩猟採集民の頃から変わってはいないらしい。
過去200年で人間は大きな変化をした。
だが、この年月は大きな地球の歴史で見れば一瞬でしかない。

狩猟採集民の暮らしは私たちが想像するより豊かな生活があった。

 

健康に良く多様な食物、比較的短い労働時間、感染症の少なさを考え合わせた多くの専門家は、農耕以前の狩猟採集社会を「原初の豊かな社会」と定義するに至った

 

このような生活はあったが、子供の死亡率、病気したらすぐに命を落とすなどの多くの問題はあるが、私たちが想像するより暮らしが存在していたのだ。

今も昔もどこかを断片的に見れば豊かな生活がある、

だが豊かになればどこかは犠牲になる。
すべてが豊かな完璧な世界は今も昔もどこにも存在しない。

豊かな生活を実現する為に行われた農業革命もそうだった。
食べものを育てることで裕福になれると考え、食べ物を作れるようになった。

だが、果たしてそれは人類の豊かさに繋がったのだろうか?

 

人類は農業革命によって、手に入る食糧の総量をたしかに増やすことはできたが、食糧の増加は、より良い食生活や、より長い余暇には結びつかなかった。
むしろ、人口爆発と飽食のエリート層の誕生につながった。平均的な農耕民は、平均的な狩猟採集民よりも苦労して働いたのに、見返りに得られる食べ物は劣っていた。
農業革命は、史上最大の詐欺だったのだ。
では、それは誰の責任だったのか?王のせいでもなければ、聖職者や商人のせいでもない。犯人は、小麦、稲、ジャガイモなどの、一握り食物種だった。ホモ・サピエンス
がそれらを栽培化したのではなく、逆にホモ・サピエンスがそれらに家畜化されたのだ。

 

人間の歴史は裕福になる為に進んでいっているのだろうか。
人間が追い求める豊かさはホントに正しいのだろうか。
現代の世界は本当に豊になっているのだろうか?

 

歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる。

 現代もスマートフォンは人々を豊かにさせたがそれに縛られ新たな問題も出ている。

新たなものが出てきてもそこに付いてくる問題は目に見えない。

 

迫害の人類ネットワーク

人類がここまで世界を変化させ、サピエンスが大きな力を持てたのは協力する力を持っていたからだ。
人々が協力することで様々な変化を起こすことができた。

それは人間の頭の中で想像するということができたからだ。

協力の根底にあるのが神話であり、想像上の秩序である。
それが大きな力を持ち、人間が協力することができる。

 

人類の協力ネットワークをの大半は、迫害と搾取のためにあった。

 

だが人類のネットワークはほとんど良い活動には使われなかった。

人間の欲望の為に使われた。

どこかの国が犠牲になり帝国に食われていく。

それは大きな巨人が人間を襲うかのように。
人間を食べることで巨人は大きくなっていく。

今世界のほとんどは大きな巨人に食べられてしまい、食べられていない人間は少ない。いずれみんな食べられるだろう。

巨人を作り出したのは他でもない我々人間なのだ。

史上最強になった巨人はこれからどうなっていくのだろうか?

 

 

人間は信じるものがないと生きてはいけない

人はなにか好きな物や信じるものがなければ生きてはいけない。

その力をうまく使うのが想像上の秩序である。それはすべて虚構に根差している。

 

自由人と奴隷、白人と黒人、富める者と貧しい者の間の、以上のような区別は、虚構に根差している。だが、想像上のヒエラルキーはみな虚構を起源とすることを否定し、自然で必然のものであると主張するのが、歴史の鉄則だ。 

 

人をまとめ上げるために想像上のなにかを使う。

権力者はいつもこの技を使う。

 


神などいないが、私の召使いには教えないでくれ、さもないと。

彼に夜中に殺されかねないから。

 


現代はロマン主義が大きな力を持っている。
自分にとって自由とは、欲しいものは、やりたいことは?
この自分の軸がないと町やインターネットにある欲望に押しつぶされてしまう。

 

ロマン主義は、人間としての自分の潜在能力を最大限発揮するには、できるかぎり多くの異なる経験をしなくてはならない、と私たちに命じる。
自らの束縛を解いて多種多様な感情を味わい、さまざまな人間関係を試し、慣れ親しんだものを食べ、違う様式の音楽を鑑賞できるようにならなくてはならないのだ。
これらすべてを一挙に行うには、決まりきった日常生活から脱出して、幼馴染みの状況を後にし、遠方の土地に旅するのが一番で、そうした土地では、他の人々の文化や匂い
味、規範を「経験」することができる。「新しい経験によって目を開かれ、人生が変わった」というロマン主義の神話を私たちは何度となく耳にする

 

果たして人間は豊になるための歴史を歩んできたのだろうか?
人間とは何んなんだろうか?
この本は一種の洗脳を解き、考えさせられる

ぜひ一読してもらいたい。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福