哀愁の町に霧が降るのだ 青春がここにはある
青春などと聞くと、恋だとか、女だとか、なんだか甘酸っぱいものを想像するかもしれないが、この話にはほとんど女の話がでてこない、でもそんなものなくたって男だけの甘い青春がここにはある。
あとがきに茂木健一郎が書いてあってが現代は青春がなくなったといっている。
なにごとも効率化され、賢い生き方だけを学び、お金を儲けることだけに突っ走るために僕たちは教育される。こんな世界ちっとも面白くない。
勝新太郎はこう言っている。
「ムダの中に宝がある」
ムダが排除された世界は味気なく、なんか寂しい。
インターネットにより、世界は筒抜けになった。すべての生活が見えることでなんだかつまらなくなった。
つまらない。退屈。こんな感情が現代人は渦巻いている気がする。
この本の中心は5人の男が共同生活することが中心に描かれている。
平凡な毎日をただグダグダと過ごす。でもそんな日常でもいろいろなことが起きるし、その小さなことが面白い。人間の生活でそんな面白いことはそうそうない。
でも平凡な生活にこそに幸せを見出すことが幸福になる手っ取り早い方法だなと思う。
この5人のように毎日を暇を持て余す生活こそ人間の根底の生活なんではないか。
無駄は省く、ただ近道をして生きる。
それじゃおもしろくない。
回り道して、無駄なことをして見える景色もある。
道中の景色を楽しむのもありだと思う。
日々の生活に追われ、なんだか味気ない毎日になっているあなたに。
若いころのなんだかよくわからないが、夢にあふれてた頃を思い出すために。
ぜひ。
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